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Good!!マーケティング:基本のトマトソース:戦略ターゲット選びの妙!

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Good!マーケティング:基本のトマトソース

 世の中の優れたマーケティング事例をご紹介します!

今回はカゴメ基本のトマトソースの戦略を紐解いていきましょう。 

マーケティング戦略「Who・What・How」に分解して紐解くこと

とてもわかりやすくなります。

 

結論からですが、この事例のGoodポイントは、

  1. 最初の購入率が低いという、課題を正確に把握した
  2. 戦略ターゲットに本質的価値を提供することにフォーカスした
  3. 最適なプロモーション手法を選択した

以上の3つでした。

 

カゴメが料理教室大手のABCクッキングスタジオと連携し、料理教室や幼稚園向けに10万人分のトマトソースの試供品を配るイベントを行ったそうです。

 

基本のトマトソース。みなさんは使ったことがありますか?

私は使ったことがなく、商品の存在自体知りませんでした。

カゴメ基本のトマトソース |カゴメ濃厚仕立てのトマトソース

こちらが商品ページです↑

「(パスタにかけるような)トマトソースをイチから作るのは、手間がかかるし難しい」

そんな悩みを解決する商品で、下ごしらえが既に済んでいるそうです。

トマトソースづくりの工程は、

  1. トマトを湯剥きする
  2. トマト・にんにく・玉ねぎを刻む
  3. にんにく・玉ねぎを炒める
  4. トマトを加えて10分煮込む

これだけあるそうです。確かに時間と手間がかかります。

それが既に済んでいてなおかつプロ品質の味が楽しめる、というコンセプトですね。

 

プロモーションの全体像 

 

ABCクッキングスタジオが主催する料理教室の参加者6万1000人に無料で配布するほか、全国の幼稚園の園児1万8000人などにも配る予定だ。

(中略)

トマトソースは下ごしらえの手間が省けるためリピート率は50%と高いが、

「最初の購入率が低いというハードルをいかにして越えるかが課題だった」

料理に関心のある女性などが集まる料理教室や幼稚園での配布を決めた。

( 2020/12/18 日経MJより引用)

商品が抱える課題や強みが書かれていますね。

そして課題を達成するためのプロモーション施策として、

ABCクッキングでのサンプリングや幼稚園で配布をしたとのことですが、その戦略→戦術の流れがキレイですね。

ではその流れを、Who→What→Howの順番で見ていきます。

 

Who:最初の購入率が低いというハードルを超える

 

「パスタソースって何?」と言われると、

レンジでチンしてパスタにかけるだけの商品

をイメージする人も多いのでは。

私はそうでした。

そのような市場においてこの商品は独自性が強い商品なのだと思います。

しかしその競合が少ない反面、そもそもそういう商品があることを生活者が認知していない、という課題があったのではないかと思います。

記事中の、

最初の購入率が低いというハードルをいかにして越えるかが課題だった

という言葉がまさにそれで、それは独自性がある商品のあるあるですね。

認知・使用体験の観点から顧客を以下のように分類できます。

  1. 知らない人
  2. 知っているけど買ったことがない
  3. 1回買ったけど、それ以後買っていない
  4. 継続的にたまに購入する
  5. 継続的に頻繁に購入する

1から2へ、2から3へ………とステップアップさせるためにどうするかと考えたり、

ボトルネックになっているのはどこの顧客群かを分析することで課題が浮かび上がってきます。

今回のケースは

1.知らない人
2.知っているけど買ったことがない

この顧客群を戦略ターゲットに設定したということですね。

 

What:ターゲットにどんな価値を提供するか?

 

このWhatは誤解されることが多いのですが、機能価値だけではいけません。

ソースの下ごしらえ不要で、なおかつプロ品質の味が楽しめる、というのは機能価値でしかありません。

それを得ることで購入者はどんなベネフィットを得られるのか、どんな情緒価値を得られるのか。

噛み砕いて言えば、

この商品を使うことで、購入者はどんな気持ちになるのか

それがWhatにあたります。

今回、小さい子どもを持つ料理好きの母親をターゲットにしていることからWhatが読み取れます。

まずすごく料理好きでこだわりが強い人は、恐らくABCクッキングに通わないのではないかと思います。

そういう人達は既製品ではなく自分で下ごしらえからすることに慣れているので、この商品を欲しいとは思わないのではないかと思います。

 

しかし、料理が好きだけど、小さい子どもがいる母親はどうでしょうか。

子育てをしながらの料理はとても大変ですので、少しでも手軽・時短になることはとても価値があると思います。

また、子どもには安全なものを食べさせたい、と考える母親も多いですよね。

そういうニーズを持った母親たちに対して、

「家族への愛情と手軽さ」という価値を提供するのがこの商品の

Whatなのだと思います。

 

How:使用体験をつくることを重視したプロモーション

 

 では、

この商品を買ったことがない、毎日忙しい料理好きの母親

に対して、家族への愛情と手軽さを提供する商品であることを訴求するために

何をすればいいか、どういうプロモーション手法がいいのでしょうか。

 

記事によると

トマトソースは下ごしらえの手間が省けるためリピート率は50%と高い 

ということなので、リピート率が非常に高いですね。

つまり、まず使ってもらうという体験を生み出すことがプロモーションにおいて重要になります。

例えば広告活動だけだとこの商品の特徴上、

「知っているけどよくわからない」

となってしまい、購入に至らせる力が弱いのではないかと予想します。

記事によるとABCクッキングと幼稚園へのサンプリングをしたそうです。

 料理好きの母親が多く通っているのでしょうね。

そして幼稚園へのサンプリングは、直接母親にリーチできますね。

 

まとめ

 

冒頭にも書きましたが、今回の事例のGood!!ポイントは以下の3つです。

  • 最初の購入率が低いという、課題を正確に把握した
  • 戦略ターゲットに本質的価値を提供することにフォーカスした
  • 最適なプロモーション手法を選択した

今回ご紹介した「Who・What・How」で考えるマーケティングについて詳しく紹介した記事もありますので、貼り付けておきます↓

tana-t.hatenablog.com

 

今回は以上です!

それではみなさま、本日も楽しんでいきましょう!

 

 

 

読書:株式投資をする人の必須教養です!【運、タイミング、テクニックに頼らない!最強のファンダメンタル株式投資法】

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最強のファンダメンタル株式投資法:v-com2著

株式投資をするために、銘柄をどう分析すれば良いのか?」

「短信・財務諸表をどう見れば良いのか?」

そんな想いを持った方へ!

その答えの一つがファンダメンタル分析です。

 

まず!ファンダメンタル分析とはなにかという話から始めます。

「ファンダメンタル」とは「経済指標」のことです。

株式投資において重視する指標は、企業の業績や財務状況などですね。

つまり財務諸表、決算短信などから経営・財務状況を把握し本来の価値を見出す

ことを目的としています。

 

ちなみにファンダメンタル分析と比較されるものにテクニカル分析があります。

テクニカル分析は比較すると短期的な取引に向いていて、

チャート呼ばれるグラフを使い「上がり」「下がり」のタイミングを重視した分析手法です。

そのどちらが重要かは、その人の投資スタイル次第、という答えになりますね。

 

では本題に入りましょう!

「運、タイミング、テクニックに頼らない!最強のファンダメンタル株式投資法」

この本の魅力を伝われば幸いです!面白かった!!

 

銘柄選びの3つの基本軸

実際にどういった考え方で銘柄を評価していくか、筆者は大きく分けて次の3つの軸で評価しているそうです。

  1. 優待面
  2. 資産面
  3. 成長面

それぞれ簡単に説明します。

 

基本軸1:優待面

 

①読んで字の如く「優待がある株」を重視する考え方です。

著者は優待株にしか基本的には投資をしないというルールを持っているそうです。

優待があることで中長期保有が苦でなくなるなど、個人投資家にとって

相対的に大きく有利な面がある、そうです。

ただし、単純に優待がいい=買いの銘柄という話ではもちろんありません。

優待株のメリットは、

・投資全体の利回りを高めることができる

・値下がりリスクが比較的小さくなる傾向がある
・優待を利用したイベント投資など、派生した投資に繋げやすい
(本書P19より抜粋)

 上記のように紹介されていました。

また優待によって企業の知名度が向上しその結果株価があがる、ということもあるので短期的な視点だけでなく中長期的に考えることが重要です。

更に、後述しますが優待の新設や変更がカタリスト(きっかけ)のひとつとしても重要なポイントになります。

 

基本軸2:資産面 

②資産面で重視するのは、

純資産と時価総額を比べて割安な株に投資する

ということです。

 

企業の純資産は決算短信会社四季報などから知ることができます。

時価総額は証券会社のホームページや、Yahooファイナンスなどから確認できますね。

 

Googleが表示してくれる情報もとても見やすく、操作もしやすいですね。

「会社名 時価総額」と携帯で検索すると、

このように表示されます↓

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softbank

 

余談ですが、ユーザー視点ではこのgoogleの強調スニペットは本当に優秀ですよね。さすがgoogle様!

 

この2つを比較した指標がPBR(Price Book-value Ratio)です。

日本語では株価純資産倍率と言われ、下記のどちらからでも算出できます。

  • 株価 ÷ 1株当たり純資産
  • 時価総額 ÷ 純資産

 

PBRが1倍を下回っていれば、バーゲン価格になっていることになるのですが、

安けりゃいいってもんじゃない、ですよね。

なぜバーゲン価格になっているかが重要ですね。

 

最もよいのは、単に知名度が低い中小企業であるため株式市場で放置されているような状態

(本書P43より抜粋)

そんな銘柄を見つけられることです。

 

基本軸3:成長面

 

これまでの「優待株」「資産株」は裏付けとなる資産があるため、どちらかと言えば不確実性の低い投資でした。

比較するとこの③成長面は不確実性が高い投資です。

その分リターンは大きくなる可能性がある、というものですね。

 

成長株への投資は、毎年その企業があげる利益の価値から判断して割安な株に投資をします。

ここで重要となる指標はPER(Price  Earnings Cost)で、PERが割安なものに投資をしていこうと考えていきます。

日本語では株価収益率といわれ、以下の計算式で算出できます。下記のどちらからでも算出できます。

 

もちろん割安であっても株価が上がっていかないといけませんが、そんな銘柄を見つけるためには、

業績がこれから向上するか、人気度がこれから高まる企業を見つけなければならないということです。

筆者が①「優待株」を最大限重視しているのはこの人気度の視点から来ているそうです。 

 

将来的にROEが改善していく兆しのある企業が有望

2014年にJPX日経インデックス400という指標が設定されました。

googleで過去5年の株価を調べました。こちらです↓

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JPX日経インデックス400の株価

国際的に観ると、日本はこれまで「資本効率」をあまり重視しない市場傾向があったそうです。

その点において海外投資家から評価されてきませんでしたが、

上記の指標の設定に象徴されるように日本でもROEを重視する機運が高まった結果、

今では多くの企業がROEを高めていく姿勢をとっているようです。 

ROE「最低限8%」に設定する企業が多いようです。

 

ROE(Return On Equity )は日本語でいうと自己資本利益率で、以下の計算式で算出します。下記のどちらからでも算出できます。

  • 純利益÷純資産(自己資本
  • EPS(1株当たり利益)÷BPS(1株当たり純資産)

 

今現在のROEだけでなく「将来的にROEが改善していく兆しのある企業」が有望な銘柄であると考えられます。

 

 

重視する指標

これまでのまとめです。重視する指標と計算式は以下の通りです。

①PBR(株価純資産倍率)

株価 ÷ 1株当たり純資産
時価総額 ÷ 純資産

 

②PER(株価収益率)

時価総額÷純利益
株価÷1株当たり利益

 

ROE自己資本利益率

 純利益÷純資産(自己資本
EPS(1株当たり利益)÷BPS(1株当たり純資産)

 

 

重視するポイント:カタリスト 

株価が上昇する何かしらのきっかけをカタリストと言います。

もともとのCatalystの意味は、化学反応を促す「触媒」です。

それが転じて株式市場の相場を動かすきっかけとなる材料やイベントをカタリストと言います。

資産株投資は下図のようなカタリストがでたときに株価が大きく値動きをすることを期待して行うことが多いため、

カタリストになりうる材料を探す・見つけることが重要です。

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資産株の株価値動きイメージ

カタリストとして挙げられるものを以下に記載します。

詳しい説明は割愛します。

 などです。もちろんどのカタリストが最も良いとかそういうものではありませんが、

カタリストにアンテナを立て、見逃さずにキャッチすることと、カタリストをきっかけに会社を知ることになれば、そこから企業分析を深めていくことが重要です。

 

 

そして完全に余談ですが、

どちらも同じ意味で日本では使われています。

どちらが多く使われているのか、気になった方のために

google trendで調べた結果をご報告いたします。

「検索数」という指標では、

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google trend:ファンダメンタル分析orファンダメンタルズ分析

この通り!

ファンダメンタル分析に分がありました。

 

 

以上でございます。

ファンダメンタル分析の全体を網羅することなどは全然できておりませんが、

何かみなさまの参考になれば嬉しいです。

 

それでは今日も楽しんでいきましょう!

 

 

後編-読書:マネしたい!→やっぱマネしたくない。となる戦略を作る!【ストーリーとしての競争戦略】

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ストーリーとしての競争戦略/楠木建

 

前回をざっと振り返ると、

  1. 競争戦略は大きく2つに分かれる
  2. それはSP(ポジショニング)とOC(組織能力)である
  3. SPは「他社と違うことをする」戦略
  4. OCは「他社と違うものをもつ」戦略

という感じでご紹介しました。前回分はこちらです↓

tana-t.hatenablog.com

それでは早速ですが今回はOCについてご紹介します。

 

セブンイレブンを参考に考える、OC(組織能力)とは

OCとは簡単に言いますと、

「競争に勝つために独自の強みを持とう」

です。それだけを聞くと「当たり前じゃん」という話ですが、その独自の強み」とはなにか?

もっと具体化に掘り下げてご説明いたします。

 

さまざまな経営資源の中で「組織特殊性」の条件を満たすものを(中略)OCといいます。組織特殊性とは、平たくいえば「他社が簡単にはまねできず(まねしようと思っても大きなコストがかかる)、市場でも容易には買えない」ということです。(著書P126より抜粋)

 

以上の通り独自の強みには「組織特殊性」が重要な要素であり、それが故に「簡単にマネしたくてもできない」という状態を生み出してくれます。

では他社が簡単にマネできない経営資源とは何かというと、本書の中でこのように結論付けられています!

 

組織に定着している「ルーティーン」だというのが結論です。ルーティーンとは、「あっさりいえば物事のやり方」です。(著書P126より抜粋)

 

ルーティーとはどういうことか?ここからは事例を通してご説明します。

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(画像引用元:https://www.sej.co.jp/company/

まずコンビニ業界について。

セブンイレブンは、店舗あたりの売上が他のコンビニを30%も上回っていて、

頭一つ抜けています。

「なぜセブンイレブンは強いのか」

強さの理由はこのルーティーで説明ができます。

 

具体的に言うと「仮説検証型発注」と呼ばれる、長い時間をかけて作り上げられた「やり方」です。

どういうことかを説明するために、まず対比としてウォルマート「やり方」を説明します。

ウォルマートに代表されるアメリカの大規模小売チェーンでは、「自動発注システム」で発注業務が行われています。

店舗に供給される商品量を、本部側で過去の発注履歴や販売実績の情報を基に、ある計算式に基づいてコンピューターで算出します。

合理的で素晴らしいやり方ですよね。

 

様々な情報を発注の判断に活かすというのは、セブンイレブン仮説検証型発注も同じ機能をもつそうです。

しかし絶対的に違う点があります!それは、

誰がデータを分析し発注量を決定するかという点です。

セブンイレブン「仮説検証型発注」では発注の意思決定を店舗側で行うんですね。

つまり店舗の発注担当者は、自ら立てた仮説に基づいて発注量を決定します。

 

例えばある店長が、

「今週の土曜日、店舗近くのあの小学校で運動会があるんだ!」

と知ったとします。

するとその店長は、

「普段よりもおにぎりが多く売れるんじゃないか」

「そして合わせてスポーツ飲料も買っていくよな」

「バナナもあったらいいかもしれない」

という「仮説」を立て発注量を決定する、という流れになります。

本部からデータをもちろん共有されるのですが、役割としては店舗担当者の意思決定をサポートするための情報となります。

 

まとめますと、以下のような流れで「仮説」を「検証」し「改善」されていきます。

①発注担当者は自分の経験に基づく直感や洞察と本部からのデータを組み合わせて仮説を立てる

②発注量決定

③その仮説が間違っていなかったかを販売データで確認

④次の発注に活かす

 

 

こうしたサイクルが日々繰り返されるていることで、

他社が容易にマネできないルーティーン=OC

が生まれます。


仮説検証型発注を支えているもう一つのルーティーンが情報共有の仕組みです。

店舗から経験や過去の成功事例などの情報が、店舗指導を担当する「オペレーション・フィールド・カウンセラー(OFC)」を通じて本部に集められます。

そして本部から集約されたさまざまな成功事例がOFCを通じて店舗にフィードバックされます。

また、驚くべきは1000人を超えるOFCが毎週全国各地から本部に集まり、商品・市場の動きについて情報交換するルーティンがあるということです。

 

毎週それだけ多くの人を集めることは費用的なコストと時間的なコストがかかるので、あまりマネをしたいことでは無いと思いますが、それをルーティーンにしていることこそがOCであり、他社とは違うものです。

 

以上がマネできない戦略の中身でした!

SPとOCでどちらが重要なのか?

と言うと「どちらも重要」という回答になります。

本書の中でもそのどちらも持った戦略を生み出すことの重要性が説かれています。

SPとOCどちらも持ち合わせた戦略Mそれが実現されると、、、
マネしたい!→やっぱマネしたくない。

という戦略が生まれるんですね!

 

今回は以上でございます!

よろしければ前回分も読んでいただけますと嬉しいです。貼り付けておきます↓

tana-t.hatenablog.com

 

それでは今日もエンジョイしましょう!

読書:マネしたい!→やっぱマネしたくない。となる戦略を作る!前編【ストーリーとしての競争戦略】

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ストーリーとしての競争戦略/楠木建


「この戦略マネしたい!」と思ったけどよくよく調べてみると、

「やっぱマネしたくないな(というかできない、、、)」

となった経験はないでしょうか。
そこに競争戦略の面白さが詰まっていることに気づかされた1冊でした。

競争戦略には要諦があり、

「やっぱマネしたくない」

と思わせる戦略づくりが説明されていたので、その中から抜粋してご紹介します!

 

そもそも優れた戦略は色々なところで参考事例として研究されますよね。

研究される=マネされる→競争優位性がなくなる

となってしまった戦略を皆さんも目にされていると思います。

液晶テレビもそうだし、ワタミもそうだし、鳥貴族もそうですよね。

 

しかし!

何故か競争優位性を維持しているブランドもありますよね。

その「何故」の理由を事例をもとにご紹介します!

 

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SPとOC

他社が「マネしたくない戦略」の条件

他ブランドといかに差別化するか、というのは
マーケティング活動における永遠のテーマだと思います。
 
他ブランドとの間に優位性がなければ売れる商品・サービスをつくることができない
ということですが、その「差別化」を分解していくと、
大きく次の2つに分けることができます。それは、
  • SP(Strategic Positioning:ポジショニング)
  • OC(Organizational Capability:組織能力)
の2つです。
SPとはポジションニングのことで、
一言でいうと「いかに競争をしない状態をつくるか」であり、
ブルーオーシャンと言われる考え方です。
OCとは組織能力であり、聞き慣れない言葉かもしれませんが、
企業の内的な要因に競争優位の源泉を持つという考え方です。
わかりにくいかもしれませんので噛み砕いて説明します。
 
SPは相手がいた上で自分たちはどうするかという考え方なのに対して、
このOCはまず自分独自の強みをつくることを重視します。
 
つまり!その2つの違いを端的に言うと、
SPが「他社と違うことをする」のに対し
OCは「他社と違うものをもつ」ということです。
 
では、SPとOCそれぞれについて、事例を挙げながらもう少し詳しく説明をします。
 

デルを参考に考える、SP(ポジショニング)とは

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(画像引用元:https://www.delltechnologies.com/ja-jp/index.htm
SPにおいて重要なのは「選択と集中」の考え方です。
具体的に言うと「何をして」「何をしない」かを決めること、です。
パソコンメーカーのデルは10数年前、「ダイレクトモデル」というビジネスモデルで
成功をしたということで色々なところで取り沙汰されていました。
選択と集中」で考えますと、することは
  1. 「流通を通さず直接顧客に販売」
  2. 「受注生産」
  3. 「低価格で販売」
そしてしないことは、
  1. 「最先端の技術を追わない」
  2. 「見込み生産をしない」
  3. 「外部のチャネルを使わない」
だったそうです。
それにより他社とは違う独自のポジショニングをとることに成功したそうです。
 
ですが!!
ここからは書籍には書いてなかった内容なのですが、
このダイレクトモデルの成功の後、デルのビジネスは困難を極めます。
個人的にはこの後の話を通して、「一つの戦略を行く末」を見るのが
非常に楽しかったです!
 
ダイレクトモデルを実現するために、サプライチェーンバリューチェーンを構築し、
他社が簡単にマネできないモデルを築いた
これは非常に素晴らしいことなのですが、諸刃の剣でもあります。
つまり変化に弱い体質になってしまうということです。
 
実際にデルに起きた最も大きな悲劇の一つは、
PCのOEM供給元であった台湾企業が、
自社のブランドを冠して独自に販売を開始してしまったことです。
そのブランドはASUS(エイスース)です。
今では日本でも有名なブランドですよね。
それにより、このダイレクトモデルが実現していた価値である
低価格
において優位性がなくなってしまいました。
 
つまりSPの考え方でいうと、
他社と差別化されていないし競合優位性もない
という状態になってしまいました。
 
そのあたりからデルは失速し、創業者のマイケル・デル氏が2013年に
MBO(マネジメント・バイアウト)をして非上場化しました。
 
 
続いてOCについてご説明をしたいのですが、
長くなってきたので、次の記事でご紹介いたします!
こちらがその記事です↓
 
それでは本日も楽しんでいきましょう!
 

出張先やカフェのWi-Fiでセキュリティ対策:WMR-433Wを評価!

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WMR-433W

テレワークの推進などもあり、出先でノートPCやMacbookWi-Fi

つなぐことが増えた方も多いのではないでしょうか。

しかし、無料Wi-Fiはセキュリティの不安がつきまといますよね。

そこで無料Wi-Fiの環境でセキュリティ対策をすることに決めまして、

色々と情報収集をした結果「WMR-433W」これを購入して使ってみました。

その感想をお伝えします!

 

初期設定は調べながらやればそんなに大変じゃない

初期設定は説明書を見ながらやれば比較的簡単にできました。

レビュー記事などもあってそちらを見てもわかりやすいと思います。

一つ貼り付けておきますね。

btopc.jp

説明どおりに進めていくと割と簡単に設定ができました。

そして2回目からは説明書がなくても、記憶で接続ぐらいのシンプルさでした。

(ただ接続用のアドレスはどこかにメモをしておくことを推奨します)

 

低価格で財布に嬉しい

やはり価格は大事ですよね。コストパフォーマンスですね。

上記の記事を書かれた人は1,250円で購入したそうです。

この価格でセキュリティ対策ができれば、コストパフォーマンス

がすごく良いと思い、ポチりました。

 

結論!Wi-Fi環境接続が不安定だったり、接続に手間がかかる

あくまでも個人的な感想です。この製品を使用した感想でございます。

私は有線ではなく無線で使いたかったのですが、

突然接続が切れることがしばしばあって、それが煩わしくて

段々と使わなくなってしまいました。

また、接続の手間も結構ストレスがありました。

違う場所で使用するとき(違うWi-Fiに接続するとき)は、

一度リセットをしないと繋がらず、

そしてそのリセットボタンが非常に押しにくい、、、

手では押せないので、爪楊枝で毎回押していました。笑

リセットして接続の設定を毎回しなければならないのがストレスでしたね。

 

有線での接続ならありなのだろう

これは私の体験談ではないのですが、、

他のレビュー記事などを見ていると、無線ではなく有線で使用している人が多く、

記事を見ている感じだと多分ちゃんとつながっているのだと思います。

きっと有線であれば安定するんじゃないでしょうか。

ただ私は、出先の無料Wi-Fiで使用したかったので、

その目的は達成できませんでした。

 

今回は以上でございます!

上記の通り無料Wi-Fiのセキュリティ対策は私は実現できませんでした。

同じ目的で機器を探している方がいましたら、

違う商品も合わせて検討いただくのが良いかもしれません。

 

それでは今日もエンジョイしていきましょう!

初心者向け:お勧めのマンションリノベーション会社!4社検討した結果をご報告します

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マンションリノベーション

私はつい最近までマンションリノベーションを本気で検討してました。

申込みも入れて本当に買う目前までいったのですが、

今は色々あってマンション購入をしないことにしました。

 

多いときは毎週末中古物件を見てまわり、なんやかんや言ってました!

30以上の物件を見たと思います。

色々なリノベーション会社とやり取りをして分かったこともあります。

ですので、今回は私が実際に会って話をした経験を元にオススメのリノベーション会社をオススメします。

 

新築マンションと中古マンションをリノベーションするのではどちらが良いか

このテーマはよく聞くお話だと思います。

そもそも家を購入するべきか、賃貸に住み続けるべきか、

という議論もよく盛り上げっていると思います。

購入派のその次に待っているのが、

新築か中古でリノベーションをするか

なんですね。笑 

 

新築マンションは購入した途端に資産価値が下がります。

なぜなら新築売出し時には様々なプロモーションをして空室を埋めようとします。

それにかかる費用が新築物件の購入金額に含まれる、という考え方です。

そして資産価値は年々低下していくので、10-20年ぐらいのマンションがコスパがいい、と言われています。

 

マンションリノベをgoogleトレンドを見ると、2016年ぐらいから急激に検索が増えているようです。

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google trend:マンションリノベ

「リノベる」さんという会社さんがいろいろなメディアに登場されるようになってマンションリノベーションが脚光を浴びてきたような印象を個人的に持っています。

では、マンションリノベーションをしてくれる会社をご紹介します!

 

①リノベる

www.renoveru.jp

この会社がマンションリノベーション界隈において一番知名度があるのではないかと思います。

私はカンブリア宮殿でこの会社を知りました。

マンションリノベーションで検索すると

リノベるさんのたくさんの広告が出てきますし、

SEO対策をしっかりされているようで記事も挙がってきます。

 

実際に会って話をした印象ですが、

キャリアはそんなに長くなく営業を数年されているような人が対応をしてくださったのですが、

会社から教えられたマニュアルをしっかり話す、

という感じでちょっと頼りない印象を受けました。

設計・デザインフェーズになればデザイナーさんにつなぐという話だったのですが、

そこの至るまで大丈夫か、と私は感じてしまいました。

 

そして最もネックだったのが物件紹介の仲介手数料です。

物件の紹介もしてくれるのですが、成約時には仲介手数料がかかるとのことです。

仲介手数料は一般的なルール通りの金額だったと記憶しております。

念の為、仲介手数料に対する記事はこちらです↓

www.homes.co.jp

数%だったとして母数が非常に大きいので、けっこうかかるんですよね。

そんな中で出会ったのがリノデュースさんでした。 

 

 

②リノデュース

www.renoduce.com

私のオススメはこちらの会社です!

こちらの会社はリスティング広告で知りました。

リノベるさんと同じくらいリスティングに力を入れているので規模も同等なのかな、

と勝手に思ったのですが、そんなことはなかったです。

比較すると従業員数は少ないですが、私にとってはむしろそのほうが良くて、

経験豊富な人が窓口に立ってくれて信頼感をとても感じました。

良くないことははっきりと伝えてくれました!

 

そして物件紹介の仲介手数料はリノベーションをするのであれば基本的に無料でいいというスタンスでした(フルリノベでなければ値段によるみたいですが)

そこが私にとっては重要でした!

 なぜなら、物件を探すのは基本的にどの会社も統一のシステム(レインズ)なので、

業者によって紹介してもらえる物件の差は基本的にないからです。

 

LOHAS studio

www.okuta.com

この会社さんは担当者さまの信頼感はありました。 

色々と経験豊富な方が窓口に立っていただけました。

その点は非常に良かったですが、仲介手数料だったか、、施工に関する費用だったか、、、、

忘れてしまったのですが、割高感を感じて相談するのを辞めました。

 

④ひかリノベ

ひかリノベさんは実際に商談をすることはなかったです。

理由は、ホームページで情報収集をしたのですが、

仲介手数料が発生するようだったのでやめました。

 

まとめ

まとめなのですが、私のオススメはリノデュースさんです。

その理由ですが、

  • 1つめは仲介手数料が安いこと。
  • 2つ目は、窓口に立ってくれる人の信頼感。
  • 3つ目は、デザインについてです。

私はデザインに関わる仕事を10年以上しているのですが、

その経験から言いますと、

「デザインはやってみないとわからない 」

 ということです。

 優れた過去の施工事例があったとしてもそのデザイナーがついてくれるかは

わかりません。

そして、その事例がいい理由も

デザイナーの力量なのか、それともクライアント側の力量なのか。

 

ですので、デザインに関しては特定の事例で評価するのではなく、

全体評価(実績の全体像を見て)として、クリエイティブ力が

あるかを判断するのが良いと思います。

私が分析して出した結論は、どの会社もどんぐりの背比べだという印象でした。

 

 以上でございます。

中古マンションリノベーションを考えている皆様、

今はあまり買い手市場ではなさそうですが、

参考になれば嬉しいです!

 

【東京】乗り物好きの息子が喜んだ場所を厳選して3つお伝えします!

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出典:東武博物館ホームページ

「週末は子供を連れて家族で出かけよう!でもどこに行こうか?」

とネタ切れになるとツライものです。

特に子供が喜ぶ場所となると場所も限られますしね。

 

「乗り物好きの息子が喜ぶところはどこか?」

私はそれに悩まされる一人なのですが、たくさん調べまくって実際にいろいろ行ってみました!

喜ぶ息子、無反応の息子、、、、、(泣)

色々でしたが、その中から

「乗り物好きの子供が喜んだ」おすすめの場所をご紹介します!

 

オススメ1:四谷三丁目「消防博物館

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出典:消防博物館ホームページ

今回おすすめする中で最も子供が喜んだとこです!

まずここに行こうと思った理由は

  • 子供が救急車が好きだったから
  • 入場料が安い
  • 実物があるらしい

というぐらいでした。

特に救急車が好きというのが大きかったですね。


実際に行ってみて良かったところは、

  • 現物の消防車がたくさんあり迫力がある(大人もテンション上がりました)
  • 3Fのアニメと模型を組み合わせたショーに子供が見入っていた
  • 乗り物シルエットをひっくり返すとその写真が出てくるパズルに食いついていた

という感じで、子供も夢中になって楽しんでいる様子でした。

特にアニメショーがよかった!良すぎて2回見ました!笑
実際のヘリコプターに乗れる!というコーナーがあって、

大人の私は

「おーかっこいいー!!」

となったのですが、ウチの子供は「無」でしたね。。。

まだ小さいので意味がわからなかったんでしょう。


こちらに情報を貼り付けておきます。

www.tfd.metro.tokyo.lg.jp

 

オススメ2:東向島東武博物館

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出典:東武博物館ホームページ

2つめはこちら。ここに行こうと思った理由は、

  • 安い
  • 電車が見れる、乗れる

ぐらいで、まー行ってみようか!という軽い感じで行きました。
よかったポイントは、

  • 電車だけでなく、バスの現物が展示されていて乗ることもできる
  • SLショーでSLの(車輪が)動くのが見れる
  • 広くて展示物の数が多い

やっぱり体験型のものがあると子供が喜びますね。
施設的には電車シミュレーションがとても充実していて、

電車好きの小学生〜おじさんが夢中で、

「出発進行!!」

て言ってましたがうちの子はまだ小さいので興味ゼロでした。


Nゲージのショーがあったのですが、これも意外にそんなに興味を示さず。

でも他の子供達は喜んでました。

うちの子は電車好きというよりも乗り物好きなので、

電車好きの子供だとまた満足度が違うんでしょうね。

むしろ外に見える消防署の救急車に食いついてました。笑

ホームページはこちらです。

www.tobu.co.jp

 

オススメ3:葛西「地下鉄博物館」

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ここに行こうと思った理由は、

  • 安い
  • 地下鉄が見れる、乗れる

ぐらいで、東武博物館と同じです。笑

正直値段で決めたところもあります。
行った感想は

  • 電車の展示が思ったよりも少ない
  • トンネル、掘削機、電車の統制管理とかの情報も多い
  • プラレールのショーがある(今は平日のみ)

電車の展示とか体験を勝手に期待していたのですが、そこ推しではなかったです。

教育要素が強くて、うちの子供にはまだ早かったですね。
私のここに対する思い出は「トンネルってこうやって掘るんだ!」です。笑


地面に線路が書いてあるゾーンがいろいろあって、

うちの子供はそれに沿って走って楽しんでました。

こういう細かいところが、実は喜んだりしますよね!


体験要素がもっとあったら良かったなと思います。

でもこの料金でいろいろな展示が見られて満足でした。
ホームページを貼り付けます。

www.chikahaku.jp


以上です!他にもいろいろ行ったのですが、私のオススメは上記の3つです。
皆様のなにか参考になれば嬉しいです!

では今日もエンジョイしていきましょう!